ネパールティー


はじめに

ネパールでは、農業用地の多様性、化学肥料・殺虫剤を殆ど使用しない環境に優しい栽培方法といった素晴らしい条件の下、大変質の良いCTCおよびオーソドックスタイプの紅茶が栽培されています。

ネパールで紅茶栽培が始まったのは1861年、イラム地方の最高管理者であったMr. Gajaraj Singh Thapaとラナの総理大臣であったJung Bahadur Ranaの親戚達が50ヘクタールほどの土地に紅茶を植え、ネパール初の紅茶農園、現在のイラム茶園を作ったところまで溯ります。

今日では、ネパールには合計10,000ヘクタールほどの茶園があると見積もられていて、そのうち丘陵地のにある茶園の広さは3,400ヘクタールほどです。これらの土地に40以上の茶園と、4,500人ほどの栽培者と、11種類の紅茶が栽培されています。

平地で栽培された茶葉がCTC

と呼ばれるタイプの紅茶に加工される一方、丘陵で栽培された茶葉は専らオーソドックスタイプの紅茶に加工されます。オーソドックスタイプの紅茶は海外に輸出され、ダストタイプの紅茶はブレンダーや包装出荷業者によって国内にて加工されます。

ネパールで製造される
紅茶の殆どは、ネパール国内での消費用に国内市場で売買されます。ネパールで製造される紅茶の量はCTCタイプの紅茶で約5,400,000キロ、オーソドックスタイプの紅茶で約600,000キロほどです。海抜1,000メートルから3,000メートルにある土地で栽培されるネパールのオーソドックスタイプの紅茶は、香りの良さ、淡い水色、そして何ともいえないかすかなフルーツの香りが特徴です。

ネパールの紅茶栽培はマーケットの拡大、環境への配慮、雇用、農地開発などのプラスの可能性を秘めています。

主要な丘陵の茶園地帯は現在のところIlam、Terathum、Dhankuta、Panchtharですが、これ以外にも他の丘陵地帯にも農地は拡大しています。


輸出マーケット


消費者の健康への関心の高まりとともに、オーソドックスタイプの紅茶の世界における需要も拡大しています。現在のところオーソドックスタイプの紅茶の主要なマーケットは、、日本、アメリカです。これらの国の消費者は、自分達の消費する製品の質、バックグラウンドに関して大変敏感で、特定の茶園・等級・栽培時期、もしくは有機栽培・殺虫剤未使用など特別な紅茶への需要が高いのが特徴です。ネパールのオーソドックスタイプの紅茶は世界各国に輸出され、そのうちの一部はギフトパックに包装されて出荷されます。

ネパールの主要な紅茶製造業者

CTC タイプの紅茶

1. Aroma Tea Estate (P) Ltd. Jhapa
2. Bajgain Tea Farming & Processing (P) Ltd., Jhapa
3. Bansal Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
4. Budhakaran & Sons Co. (P) Ltd., Jhapa
5. Buttabari Tea Processing (P) Ltd.,  Jhapa
6. Danfe Tea Processing Company (P) Ltd., Jhapa
7. Giribandhu Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
8. Haldibari Tea Industies (P) Ltd., Jhapa
9. Himalayan Goodrick (p0 Ltd., Morang 
10. Kalika Tea Estate (p0 Ltd., Jhapa
11. Loknath & Sons Tea Estate (P0 Ltd., Jhapa 
12. Mittal Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
13. Nakalbanda Tea Estate (p0 Ltd., Jhapa
14. New Giri & Sons Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
15. Raj Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
16. Sattighatta Tea Estate (P) Ltd., Jhapa
17. Soktim Tea Estate (NTDC-Triveni Group P. Ltd.), Ilam
18. Tokla Tea Estate (NTDC-Triveni Group P. Ltd.), Jhapa

オーソドックスタイプの紅茶

1. Guranse Tea Estate-Dhankuta 
2. Himalaya Sangrila Tea Producers (P) Ltd., Ilam 
3. Himalayan Range Tea Industry-Ilam 
4. Ilam Tea Estate-Ilam
5. Ilam Tea Producers-Panchakanya Branch-Ilam 
6. Ilam Tea Producers (P) Ltd.-Ilam
7. Kanchanjungha Tea Estate-Phidim
8. Kanyam Tea Estate- Ilam
9. Nepal Small Tea Producers (P) Ltd. Ilam
10. Sakhejung Hill Range Tea Industries-Ilam 
11. Sri Antu TEa Industries-Ilam 

ナショナル・ティー・ポリシー2000の特徴

ナショナル・ティー・ポリシー2000は計画的な開発、そして紅茶の販売促進のために提唱されました。この方針がめざすのは:

• 農園の範囲を5年間以内に40,875ヘクタールにまで拡大
• 紅茶の年間生産量を10年以内に46,110,000kgまで拡大(うち65%がオーソドックスタイプの紅茶)
• 79,310人分の追加雇用機会の拡大

この方針はいくつかの主要かつ刺激的なパッケージと、商業上の紅茶の発展における現存および潜在的な投資家へのコミットメント、そして民間部門の投資家の参加による紅茶委員会のあり方と機能の改造について詳しく説明しています。

• 優先的な貸付け、元本払戻し、利益支払予定の促進
• 土地登録税の割引
• 最高50年間、国土借用の可能性
• 紅茶発展基金の創設
• 製造業者および輸入・輸出業者に対する税金(サービス料金)の導入
• 民間部門との協力によるリサーチおよびトレーニングセンター設立
• 補助的な産業関係者へのインセンティブ
• 民間業者の参加による新しい協会の取り決め
• 紅茶発展基金の支給

取り扱い紅茶
ハーブティー
ギフトパック

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